悠久の歴史を刻む中国!彼の地のアンティーク家具を徹底的に調査

アンティーク家具には歴史があります。その様式は古く古代ギリシャが源流となり、イギリス・フランスを中心にヨーロッパで繁栄を見ています。日本でも和箪笥などの骨董家具がありますが、同じアジアの歴史大国の中国はもっと長い長い物語があることでしょう。悠久の歴史を刻む中国のアンティーク家具について、徹底的に調査しました。

中国のアンティーク家具というと、『明朝家具』と『清朝家具』の二つになると言われています。しかし、中国の家具の歴史は古く、ヨーロッパのそれに引けを取らず、紀元前から萌芽が見られます。

BC11~3世紀の周という時代には、既にイスを使っていることが、国の制度をまとめた書物に書かれています。BC8世紀初頭に都市国家が広がっていた古代ギリシャに匹敵する古さです。BC3世紀の漢の時代以前のものでは、漆を使って彩色したり、青銅で作られた家具が見つかっています。

AD10~14世紀の宋や元の時代になって、現在見るような家具の形になってきました。これは、ヨーロッパで『ビザンチン様式』から『ゴシック様式』へと建築や家具の様式が移っていく頃と重なります。

中国家具が完成を見るのは、AD14~17世紀の明の時代です。所謂『明朝家具』の誕生です。シンプル&ハーモニーというのがこの家具の特徴でしょうか。とてもモダンなスタイルが人気を集めています。ヨーロッパでは、『ゴシック様式』から『ルネサンス様式』へと建築や家具の様式が移っていく頃です。

『明朝家具』は、現代ではほとんど手に入りません。アンティーク家具専門店でも、『明式家具』しか見つけることはできません。『明式家具』としては、イス・チェストなどが販売されています。そっくり市場で店舗家具を選ぼう

AD17~20世紀初頭の清の時代になると、明王朝の趣は残るものの、装飾性の強い家具となってきました。所謂『清朝家具』の誕生です。漢民族から政権を奪い、中国の主となった満州民族の、その威光を示すかのような栄華に満ちているのが感じられます。ヨーロッパでは、『ロココ様式』が建築や家具の様式として登場しています。

『清朝家具』の材質には、黒檀・紫檀・花梨・鉄力木・欅・楠・楡など、高級・中級木材が使われています。現在でも清代末のものが結構残っていて、イス・テーブル・キャビネット・棚・ベンチ・スツールなど多くの家具が販売されています。

清末のイスでは、『紅漆楡木靠背椅(金魚人物文様)』・『紅漆小姐椅』・『楡木籐張座面扶手椅』・『楡木官帽椅』・『楡木小姐椅』・・『酸枝睡椅』・『朱漆楡木少姐椅』・『小姐靠背椅隠箱付』などがあります。

清末のテーブルでは、『引出付楡木テーブル』・『引出付山西方机』・『紅漆楡木コンソールテーブル』・『楡木鳳凰彫引出コンソールテーブル』・『楡木有束方卓』・『楡木花几』・『楡酒卓』・『黒檀化粧机』などがあります。

清末のキャビネットでは、『楡木漢詩彫キャビネット』・『楡木ペア小キャビネット』・『楡木紅漆飾棚付キャビネット』・『楡木紅茶漆キャビネット』・『楡木茶漆ローチェスト』・『楡木茶漆キャビネット』など、棚では『鉄木飾り棚』・『紅漆楡木飾り棚』・『欅木貨即担』などがあります。

この後、中華民国・中華人民共和国の時代も、『明朝家具』・『清朝家具』の様式を残していますが、材質は楡の古材・糸杉・杉・樅なども使われるようになっています。

因みに、中国のアンティーク家具の呼び名の『明朝家具』・『清朝家具』と似て、『明式家具』・『清式家具』というものがありますが、この「式」は「アンティーク調」の「調」を意味しています。雰囲気だけを楽しむのであれば、こちらの方がリーズナブルです。